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プレパラートとは?
プレパラートは顕微鏡であらゆる観察を行う時に、検鏡可能な状態の観察対象を処理したもので、光学顕微鏡の観察用に調整したものです。
一般的にプレパラートを作成する時には、観察対象物をスライドグラスの上に乗せて水を一滴落としてから、カバープレートで覆って顕微鏡で観察します。
以前はただ針の先に試料を置いたものや、薄い試料をガラスの上に置いたりしていましたが、その後医学や生物学で幅広く使用されるようになってから、様々な試料が登場してそれに適したプレパラート技術が発達して来ました。
一般的には試料をスライドグラスに置いて、その上にマウント液などを加えてカバーグラスで封じたものをいいます。
生物試料は生きている状態を維持できるようにして、薄い切片状態にしてスライドグラスに貼り付けて染色してから封入します。
プレパラートには一時プレパラートや半永久プレパラート、永久プレパラートの3種類に分けることができるでしょう。
一時プレパラートは検鏡してから保存せず処分するものをいい、水や緩衛液でマウントすることもあります。
半永久プレパラートは蒸発しにくいマウント液でカバーグラスの縁をマニキュアなどで封じて数年間保存することができます。
永久プレパラートは合成樹脂など専用の固形化する封入剤を用いて保存することができます。
液体や微生物などの場合にはある程度の密度に希釈してスライドグラスに塗布して、必要なら染色してからプレパラートとすることができます。
厚みがあるものは観察可能な薄い標本状態にする必要がありますが、試料を押しつぶしたり薄く切片して作成します。
カミソリなどで切って試料を作成する場合には、それほど薄い切片が必要ない場合に行なわれます。
試料が小さくて支持が困難な場合には適度な支持材に挟んで一緒に切って試料とします。
薄く切った試料は脱脂して洗浄したスライドグラスにポリリジンなどを利用して貼り付けて、観察目的に応じた方法で染色して封入します。
このようにして処理した試料を封入剤でカバーグラスの下に封じてプレパラートとして処理しますが、封入剤には蒸発しにくいようにグリセリンや乳酸、ラクトフェノールなどが用いられています。
このようにプレパラートには観察する対象物によって作成方法も様々であり、現在では生物学や医学、化学など様々な分野で精密な観察が行なわれていますので、観察対象物によっては半永久、または永久保存を行なえるような処理を行なって研究が続けられています。